マラリアの症例数は2000年に比較し、262万人から2015年には214万人へと減少が認められ、また死亡数に関しても83万9千人から43万1千人へと減少が認められている。
この現象には殺虫剤入りの蚊帳(ITNs)の普及が極めて大きな役割を果たしており、この普及率を上げることが重要である。
現時点での発症の88%はアフリカであり、また死亡例も90%がアフリカで起こっている。
マラリアは5歳以下の乳児死亡の大部分を占める疾患であり、蚊帳の普及率が悪い国では未だに死亡症例も多い。
ブルキナファソはアフリカ地域の中でも高蔓延国であり、ITNsの普及率は2014年のデータでは国全体としては80%程とされているが、人口1000人あたり85人以上のマラリアの発症があると考えられる地域は多い。(World malaria report 2015, WHOより)